2012年12月23日日曜日

"Cabot Cases" in NEJM

NEJMで長く連載されているCPCは、MGHで研修の目的で行われているカンファレンスである。合衆国のロースクールでの"Case book method"をメディカルスクールに導入したのが、Walter Bradford Cannonであった。その後、臨床と病理を突き合わせるという形式を定めたのがRichard Clarke Cabot。その創設者に敬意を表して"Cabot cases"とも呼ばれてきた。そして、いよいよ1923年10月25日 "Case 9431"がNEJM誌に登場する。冒頭は、以下の通り。
An American student of twenty-four entered March 26, March, 1923, complaining of pain and dyspnea.
ケースのナンバリングの最後の桁は、その週の何番目のケースかを示している。つまり、連載開始以前942週に渡り、MGHでこのカンファレンスが開催されていたことになる。このナンバリングは1960年12月29日号に掲載されたCase 46522まで、平均して週に2症例ずつ続くことになる。1961年からは、年毎の連番となり、1961年には92症例だったものが漸減し、1967年以降は週1症例に固定され、年間50〜53症例の時代が続く。1992年からはJerome P. KassirerのClinical Problem-Solvingの連載が始まり、1995年からは各月第1週は、この新たな症例報告形式が定期連載となり、CPCはその時は掲載されず、年間40症例の掲載となって現在に至っている。この間、Audio Summaryが2005年11月3日から開始され、CPCも約1分間にまとめられて現在まで287症例の概要が音声を通じて紹介されている。

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