2014年2月6日木曜日

"worry" と "concern"

いづれもCPSのResponseで多く出てくる語。なんとなく臨床推論には相応しくないような感情的な意味合いを含む語だが、どのように違うのだろうか?
CSI シーズン5にSaraとGilの会話に次のようなものがある。
Sara: I don't have a death wish and I'm not a drunk in case you were worried.
Gil: I'm not worried. I'm concerned.
敢えて訳すと、前者が古英語由来で、後者が中世フランス語由来だから「心配はしてないが、危惧してるんだ。」ってなかんじになるのだろうか。ネイティヴの意見を聴くのが手っ取り早いかなと、ググルと "Worry is problem oriented; Concern is solution oriented" なんて記事があった。2つの語を対比させて箇条書きにされた部分を引くと、
Worry distracts us; Concern focuses us.
Worry disables planning; Concern helps us plan.
Worry blurs our vision; Concern clarifies our purpose.
Worry tends to give up; Concern perseveres.
Worry exaggerates; Concern pinpoints problems.
Worry focuses on self; Concern cares for others.
とあり、"worry"が感情的で、"cocern"は理性的な感じなんですかね、"Women worry more than men, but social concerns shared"なんて記事もあるようですし、"concern"を使うのが無難なのかも。CSPのコーパスでのコロケーションを見ると、いずれの語もaboutを介してpossibility、infection、diseaseなどの共通の語を支配するので、運用上はあまり違いがないようだ。実際、上記のGilの言葉に、Saraは、"Isn't that kind of the same thing?"と答えているのでした。差が余り無いのであれば、微妙なニュアンスの違いは無視して、いずれも「危惧」の意味だと覚えてしまうのが、「心配」だとか、「懸念」だとか使い分けなくてもいいし、訳の音節数も短いので思考のRAM容量の節約に貢献するかもしれない。

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