2014年5月7日水曜日

Slash Reading

どこに出掛けても、"Let it go"を耳にする今日この頃、右本を手にとると、「スラッシュ・リーディング」が紹介されていました。同時通訳者の訓練の一つで、文章にスラッシュをいれながら、帰り読みせずに文頭から理解していくトレーニング法だそうです。どういうところにスラッシュを入れるかは、「英文読解の理論と技法 染谷 泰正/増澤 洋一」に詳しいです。引用しましょう。
スラッシュを入れるのはあくまでも理解の補助のためであって、スラッシュを入れること自体が目的になってしまうのは本末転倒です。したがって、仮に、上記の原則に従えば当然スラッシュを入れるべき箇所であっても、そのままでごく自然に理解できるものはそのままにしておいてかまいません。また、あまり細かくスラッシュを入れすぎると、かえって読みやすさを損なうことになるので注意してください。ちなみに、経験的に言えば、ひとつのユニットの長さの上限はおよそ 7±2 語程度を目安にするのがいいと思います。
(1) 主語の後(=主語と動詞・助動詞の境界) スラッシュを入れるのは、原則として 3 語またはそれ以上の長さを持った重主語 (heavy subject) の後である(=> ただし、経験的には 1 語からなる主語以外はすべて主語の後に区切りを入れたほうが分かりやすくなる)。
(2) 動詞とその補語の後
(3) 主節と従属節の境界
(4) 等位接続詞および従位接続詞の後
(5) 挿入句または挿入節の前後
(6) to 不定詞句(to 補文)の前 ただし、to 不定詞の直前に動詞要素がある場合は、原則としてその動詞要素の前で区切る(例えば structural reforms / needed / to resume のようにすると不必要に細分化することになり、かえって読みやすさを損なうことになる)。
(7) 動名詞句および分詞句の前(または後)
(8) 3 語以上の長い前置詞句の前
(9) 主題化された文頭の前置詞句の後
(10) 文頭の副詞・副詞句の後
(11) "A, B, and C" および "A or B" の構造における各ユニットの境界
(12)文末句読点の後(および文中の句読点の前後)

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