2014年3月9日日曜日

Subordinate Clause 後置の訳

今日のリーディングのトライアルは、12分46秒。リスニングもぼっとしてると、無意識に訳そうとしてしまう。そのまま聞くことの難しさよ!

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昨日の"since"と"because"の話を一般化する。談話文法には、"information flow"というモデルがある。談話は、旧情報→新情報で流れていくということをいう。そうすると、自然な流れとして、副詞節を伴う複文は、「従属節(Subordinate clause)+主節(Main clause)」の構造となるはずだが、それを逆転させる発話には、それなりの訳がある。虐げられてきた(?)従属節に、何らかの含意をもってスポットライトを当てているのだ。だから、それをわざわざひっくり返して訳すのは、その含意を無視することにほかならない。次のように訳すのはどうだろう。

  • M although S:☓ SではあるがM → ◯ M、但しS
  • M if S:☓ SならばM → ◯ M、要件はS
  • M unless S:☓ SでないならM → ◯ M、例外はS
  • M because S:☓ SだからM → ◯ M、何故ならS

ただ、気をつけなければならないのは時間の前後を意味する場合、意味の倒錯がある。

  • M after S:☓ Sした後でM → ◯ M、その前にS
  • M before S:☓ Sする前にM → ◯ M、その後でS

紛らわしいが、実際、CPSでは、afterやbeforeの従属節は登場せず、多く出現するのは、although, because, since, if, when, whereasくらいのもん。whereasの場合は、
  • M whereas S:☓ Sの一方、M → ◯ Mの一方、S
と、見掛けと違って、楽チン。

タイトルは、CPSを模して「わけ」と「やく」で掛けてみた。

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